金細工7代 輝く「白洲賞」/又吉さん受賞那覇で贈呈式
(2008年7月11日 沖縄タイムスより)
日本文化を継承し、さまざまな分野で新しい試みに挑戦している人に贈られる「白洲賞」に金細工師・又吉健次郎さん(77)=那覇市=が決まった。十日、那覇市内で漆芸家・前田孝允さんの立ち会いの下、贈呈式があった。県内からの受賞は初めて。金細工の技術継承の取り組みが高い評価を受けた。
白洲賞は、吉田茂の側近として戦後日本の政財界で活躍した白洲次郎、妻で随筆家だった正子の娘である牧山桂子さんによって昨年創設された。又吉さんが第二回の受賞者となる。
又吉さんは琉球王国時代から代々続く「金細工師」の家系の七代目に生まれ、四十歳を過ぎたころ父から家業を引き継いだ。二〇〇七年八月には浦添市美術館で「沖縄の金細工(クガニゼーク)〜失われようとするわざ・その輝き〜」(主催・沖縄の金工展実行委員会、共催・沖縄タイムス社など)を開き、金細工の歴史や技術を紹介し話題を呼んだ。 美術品に対し造詣が深かったことで知られる白洲正子。又吉さんは「ほかのどんな賞よりも、純粋に自分の仕事が評価されたと思う」と受賞の喜びを語り、「この賞をきっかけに、多くの人に伝統的な金細工のことを知ってもらえたら」と期待を寄せた。
|